森が素材を育み、素材が技を育み、技が文化をつくってきた——そんな京都の工藝の流れに身をひらく、レジデンシー・プログラム。パースペクティブの潤沢なリソース(人・場所・手法)を最大限活用し、つくることを通して思考を深めることが可能です。
以下のようなテーマに関心のあるリサーチャー/デザイナー/アーティスト/プロジェクト制作者の方におすすめです:
自然資源の循環/再生型素材/建築とランドスケープ/インフラと環境/生態系/流域思考/自然と文化の関係/場所に根ざした実践/リサーチとしてのメイキング
私たちの拠点や価値観と親和性のある実践を行っている方との協働も歓迎しています。
下記の分野でのご経験をお持ちの方には、割引価格でのエクスチェンジ型レジデンスのご相談が可能な場合があります。どうぞお気軽にお問い合わせください。
現在募集中のエクスチェンジ・パートナー:
大工/木工職人/映像制作者/文化人類学者/庭師・ランドスケープデザイナー/ワークショップデザイナー
私たちのレジデンシーは、リサーチベースの実践や、土地の文脈を深く読み解くようなプロジェクトに特に適しています。林業や工芸、流域文化、地域の歴史といったテーマについて、私たち自身が日々丁寧なリサーチを行っており、その文脈理解に基づく、表面的ではない伴走が可能です。滞在前には、プロジェクトの背景や目的を共有する事前セッションを設けています。その内容をふまえて、必要に応じたサポート内容をご提案し、滞在費とは別にお見積もりいたします。単なるホストではなく、ともに思考し、プロセスに寄り添う協働のパートナーでありたいと考えています。
レジデンス〈風/Fuu〉は、京北・山国の静かな集落に佇む、築110年の古民家。地域を象徴する山・天童山を仰ぎ、徒歩数分の場所には清らかな大堰川が流れます。初夏には無数のホタルが舞い、夏には地元の子供たちが川遊びをし、釣り人が鮎を求めて集います。周囲には、虫の声や鳥のさえずり、深い森やゆらぐ霧――土地の豊かさは、時に人の存在の少なさや静けさとして現れます。夜に灯りの少ない環境や、虫や生き物の気配、一人きりの滞在を心細く感じる方、にぎやかな街のような利便性を求める方には向いていないかもしれません。けれども、自然とともに過ごすことを楽しめる方にとっては、土地のリズムに身をゆだねて過ごす時間は、特別な澄んだ視界をもたらしてくれるはずです。徒歩圏内には、廃校を改修した多目的スタジオ〈Studio Mado〉もあり、レジデンス〈風/Fuu〉とともに、制作やイベント、地域の人々との交流に活用いただけます。
応募者は適性に応じて選考いたします。
レジデンスでの活動内容がまだはっきりしていない場合でも、ご関心のあるテーマや取り組みがResidence Fuuの価値観に沿うものであれば、ぜひお気軽にお問い合わせください。ご一緒に形を探っていくことも可能です。